恋のはじまり。なぜ男は若い女にひかれ、女は経済力のある男にひかれるのかといった異性の好みについての話から恋の駆け引き。異性の心を掴むため、つなぎとめるために男女のとる行動の話です。

女は、なぜ結婚するのか?

女は結婚してあたり前?

女は、なぜ結婚するのか? この疑間は、男はなぜ結婚するのか、という疑問に比べ、まるで注目を浴びていない。注目を浴びないどころか、誰も疑問にすら思っていないといった観がある。

女は結婚してあたり前。結婚した女は、結婚できた女で、勝ち組。結婚していない女は、結婚できなかった女で、負け組。こんな、西欧先進国だったら放送禁止ものの文句が、ほんの先ごろまで日本中を飛び交っていた。おまけに、「女は子どもを産む機械」などとのたまう政治家まで登場。いやはや、なんとも、なさけない国である。

しかし、実は、動物行動学者や進化生物学者も、男がなぜ結婚するのかについては、いくつもの仮説を挙げ論文の数ページを費やすのに女がなぜ結婚するのかになると、短い説明でサラッと通りすぎる。なぜなら、女が結婚するのは、男が結婚するのに比べ、そう不思議ではないからだ。

一般的に、動物のオスは、多くのメスと交配すればするほど、たくさんの子を残すことができる。ヒトの男とて例外ではない。だから、男が結婚で失うものは大きい。結婚することで、他の女との間に子をつくる機会を逃す。つまり、たくさんの女との間につくるたくさんの子という可能性を捨てることになるのだ。そこで、なぜ男は結婚するのか、という疑問が生じる。

一方、ヒトの女を含む動物のメスというとは、たくさんのオスと交配したところで、子の数が増えるわけではない。もっている卵を受精させるには、1匹のオスの精子で上分だ。従って、相手を1人に限定しても、女にとって、それは問題にはならない。むしろ、相手を1人に限定することによって得をする。生まれてくる子が自分の子だと確信できればできるほど、男はより女に献身するからだ。

このように、結婚により失われるものは、女では男に比べずっと少ない。だから、男の結婚は疑間を呼んでも、女の結婚は疑問を呼ばないのだ。

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