恋のはじまり。なぜ男は若い女にひかれ、女は経済力のある男にひかれるのかといった異性の好みについての話から恋の駆け引き。異性の心を掴むため、つなぎとめるために男女のとる行動の話です。

男女関係における嫉妬の機能

男女関係における嫉妬。こう書きだしたら急に気になって、辞書でその意味を引いてみた。いちばんていねいな説明が見つかったのは手元の英英辞典。訳すと「自分の愛する者の関心がほかの人に向けられたり、自分の愛する者にほかの人が関心をもったりしたときにわきあがる怒りや不満の感情」。ふむ、ふむ、けっこう納得、である。

男女関係における嫉妬は、おそらく誰もが経験している。怒りに駆られ、憎しみがわき、そうかと思うと突然悲しくなったりと、とにかく苦しい。嫉妬を維持するにはエネルギーがいるし、なんでこんな嫌な感情をもってしまうんだ、と自己嫌悪に陥ったりもする。ついでに健気にそれを克服しようと試みたりもする。感じなくてすむならそれに越したことはない、と誰もが思う感情、それが嫉妬だ。

しかし、私たちが嫉妬という感情を祖先から受け継いでいる以上、嫉妬には「より多くの子孫を残す」という点でなにか機能があるはずだ。嫉妬を感じる人が、嫉妬を感じない人より少ない子孫しか残さなかったとしたら、嫉妬という感情は私たちの心から消えていたはずだからだ。

では、嫉妬の機能とはなにか? 私たち自身を振り返ってみるとそれが見えてくる。

愛する人が関心をもった相手や、愛する人に関心をもった相手愛する人を奪っていきそうな、こういったライバルの存在を感知すると、私たちの嫉妬にスイッチが入る。そして、次にどうするか? なんらかの行動にでる。浮気を阻止するために夫や妻の行動を見張ったり、夫や妻が自分から去っていくのを阻止するために懇願したりと、さまざまな行動にでる。

嫉妬の機能、それは愛する人に浮気をされたり、愛する人に去られたりといった危険を回避する、というものだ。なにかあやしいと感じたら、行動を起こすことでパートナーの浮気を阻止し、パートナーをつなぎとめる。その原動力となるのが嫉妬だ。

とかくマイナスにとらえがちな嫉妬。しかし、「より多くの子孫を残す」という点ではちゃんとした意味がある。  

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